株式会社 TOKYO SFR
2017/12/21
本装置を末永く安全にご使用いただくため、この取扱説明書を良くお読みいただき、充分にご理解の上ご使用下さい。
○本書の内容につきましては、将来予告なしに変更することがあります。
○本装置は日本国内のみの使用であり、国外での使用は想定されていません。
This device is designed for domestic use only and does not intend to be used in any other country.
安全にご使用いただくために
ご使用前の安全注意
警告 | |
火気厳禁 | 本機の溶液ボトルからは電解中に水素ガスが発生します。溶液ボトルに火気を絶対に近づけないで下さい。 |
水濡れ禁止 | 本機に水をかけないで下さい(故障の原因となります)また、濡れた手で電源プラグの抜き差しは行わないで下さい。 |
分解禁止 | サービスマン以外が本機の筐体を開けること禁じます。
本機の分解および改造を禁じます。 |
仕様外禁止 |
当社指定の電解液以外を使用することを禁じます。 |
密室使用禁止 |
閉めきった狭い部屋での使用を禁止します。
|
付属の電源以外の接続禁止 |
付属の電源装置以外の電源を使用してはなりません。 |
緊急時 | ACアダプタや本体が触れないほど熱を持っている場合や、異臭がする場合は直ちに使用を停止し、ご連絡下さい。 |
注意 | |
飲用禁止 | オゾン水を飲んではいけません。
(飲用水質基準を満たさない可能性があります) |
換気 | 換気を十分に行って使用して下さい。特に10mg/L以上のオゾン水を使用する場合はご注意下さい。
(体に異常を感じた時は、風通しの良い場所で休息を取り、改善しない場合は医師に相談して下さい) |
連続運転 |
最大濃度設定での10分以上の連続電解は行わないで下さい。 |
熱水禁止 | 本機に50℃以上の熱水を通さない。
(火傷および故障の恐れがあります) |
水質基準 | 水道水、軟水、RO水など清澄な水を使用して下さい。
硬度が100mg/Lを超える場合はお問い合わせ下さい。 海水など塩分を含んだ井戸水や、濁りの酷い水、赤錆の多い水は使用しないで下さい(必要に応じてフィルター等の手段を講じて下さい) |
使用圧力範囲 | 0.1~0.3MPaの範囲でご使用下さい。0.5MPa以上の圧力がかかる恐れのある場合は減圧弁などの適切な措置を講じて下さい。 |
本装置について
本装置は高濃度オゾン水を生成することを目的に開発されました。本装置では水道水等、特別な浄化装置を使用せずに、手軽に最大30 mg/L(30 ppm)のオゾン水を生成することができます。
オゾン水について
オゾン水とは、オゾン(O3)が水に溶解した水溶液であり、その強い酸化力によって微生物の殺菌・汚れの洗浄等に効果があります。本機で生成するオゾン水は最大30mg/Lあり、非常に強い効果があります。
注意
本装置で生成されたオゾン水は間違って飲んでも人体に害を与えることはありませんが、絶対に飲まないで下さい。現在の日本の法律では、オゾンが溶解しているオゾン水は飲み水として定められていません。
また、 本機からオゾンガスが発生することはありませんが、オゾン水からはオゾンガスが遊離します。オゾン水から気化したオゾンガスは人間で唯一細胞の露出している呼吸器系に刺激を与え、体質によって気分を悪くする場合がありますのでご注意下さい。特に、高濃度オゾン水を生成した場合は、水に溶け切らないオゾンガスが気泡となってオゾン水とともに出てきます。
オゾンガスの安全基準濃度は0.1ppmです。人が行き来する空間は、この濃度を下回るようにして下さい。
本機を密閉した室内で使用することはやめて下さい。特に狭い室内では必ず換気を行って下さい。換気量の目安は120m3/h以上を推奨します。
気分が悪くなった場合は部屋の外に出て暫く新鮮な外気を吸って下さい。
目次
1.装置仕様
2.各部の名称と機能
3.使用方法
4.メンテナンス
5.使用上の注意事項
5.1オゾンガスの安全基準
5.2耐オゾン材料
6.故障時の対応
7.消耗品等
8. 廃棄する場合
9.連絡先
1.装置仕様
形状 | |
外形寸法 | W150x D400x H200 (mm 突起物含む) |
重量 | 2.0kg |
外装、筐体 | アルミニウム |
オゾン水接続部材部 | ステンレス |
仕様・性能 | |
定格オゾン水濃度 | オゾン水温度20℃時、1~20mg/L(流量0.5L/分) |
最大オゾン水濃度 | オゾン水温度20℃時、30mg/L (流量0.2L/分) |
オゾン水流量 | 0.2~1L/分(上限は流量計目盛の上限値) |
電源 | DC12V(AC100V接続にはACアダプタを使用) |
消費電力 | 最大160W |
ACアダプタ
定格電源 |
型番:ATS160T-P120
AC100V 50/60Hz 170-190VA |
緊急停止 | 電源接続コネクタを抜去 |
ユーティリティー | |
原水 | 水道水、RO水またはイオン交換水 |
使用圧力範囲 | 0.1~0.3MPa(0.5MPa以上は禁止) |
設置環境 | |
設置場所 | 屋内 |
周囲温度 | 5~40℃ |
相対湿度 | 0~90% |
換気 | 使用時は換気を行って下さい |
保守点検 | |
定期的に溶液を交換し、保守点検を受けて下さい | |
点検時期:数ヶ月~1年 | |
輸送および保存環境 | |
周囲温度 | -20℃~60℃ |
相対湿度 | 0~95%(結露なきこと) |
注意事項 | 横倒しにしないこと |
2.各部の名称および機能
フロントパネル
- 電源スイッチ:ONにするとランプが点灯します。
- 表示灯:Electrolyze(緑):電解時に点灯します。Maintenance(赤)電解セルが劣化した場合やその他異常時に点灯します。
- 濃度設定ダイアル:オゾン水の濃度を設定します。※この数値は目安であり、厳密にこの濃度に制御するわけではありません。5L/分時におよそ設定値の濃度になります。
- 電源コネクタ:付属のACアダプタのケーブルを差し込みます。
- 流量調節バルブ:流量を調節します。
- 流量計:フロートの上辺を左側の目盛に合わせます。
- 受水口:原料水を供給します。内径9mmのホース接続用ニップルです。
- オゾン水出口:オゾン水の出口です。内径6mmのホース接続ニップルです。
背面
⑨ 電解溶液ボトル:電解溶液を入れます。
電解溶液は250mLを標準とします。使用すると電解溶液は増えて薄まってきます。約400~500mLに増えたときが電解溶液の交換時期です。
3.使用方法
3.1 ホースの接続
⑦の受水口と水道をホースでつなぎます。
推奨ホース:内径8~9mm
⑧のオゾン水出口に必要な長さのホースまたはチューブを接続します。
推奨ホース:内径6mmシリコンチューブ
高濃度のオゾン水を使用する場合はシリコンチューブ、フッ素チューブ等を使用したほうがホースの劣化が少ないです。ただし、短期間の使用ならばビニールホースでも使用可能です。
3.2 電源接続
付属のACアダプタからのケーブルを④の電源コネクタに差し込みます。しっかりと置くまで挿入されたことを確認して下さい。
次にACアダプタの電源コードを100Vのコンセントに接続します。
※アースは必ず取って下さい。
3.3 オゾン水生成
水道の蛇口を開け、水を流します。
水量が約0.2L/分以上になると電解を開始し、オゾン水が生成されます。(Electrolyzeランプが点灯します)
水量は⑤の流量調節バルブで調整して下さい。
水量が約0.2L/分を下回った場合は、電解が停止します。
(Electrolyzeランプが消灯します)
3.4 オゾン濃度設定
オゾン濃度設定ダイアル③でオゾン濃度を設定します。
3.5 連続運転について
最大濃度設定での10分以上の連続電解は行わないで下さい。やむを得ず連続で電解する場合は、濃度設定を下げるか、ACアダプタや本体が加熱しないかを確認して行って下さい。
4.メンテナンス
4.1日常のメンテナンス
背面ボトルの溶液量を確認して下さい。
溶液は電解時間に応じて増えてきます。溶液量が400~500mLになったら溶液の交換時期です。
使用済みの溶液はそのまま下水に流せます。
ボトルに指定の溶液を250mL入れます。
4.2 異常時
Maintenanceランプ点灯時、およびオゾンが出なくなった場合はご連絡下さい。
本体が汚れた場合は、乾いた布で拭いて下さい。汚れがひどい場合は中性洗剤を水で薄めて布を浸し、固く絞って拭いて下さい。
アルコールや溶剤で拭くことは故障の原因になりますので避けて下さい。
4.3 定期メンテナンス
オゾンを生成する電解セルは定期的なメンテナンスが必要です。使用条件にかかわらず、1年毎のメンテナンスを推奨します。その場合はご連絡下さい。
使用条件によっては、上記メンテナンス期間よりも短期間でメンテナンスが必要になる場合があります。オゾン濃度が極端に低下した等の事象が発生した場合はご連絡下さい。
5.使用上の注意事項
5.1 オゾンガスの安全基準
日本産業衛生学会により1985年に勧告された作業環境基準は、1日8時間の労働環境条件下で0.1ppmを超えないこととなっています。また、日本オゾン協会ではオゾン利用に関する安全基準として、作業者にオゾン濃度が0.1ppmを超えた場所で日常的な作業をさせてはならないと規定されています。
本機を使用する場合、本体からのオゾンガス漏洩はありませんが、オゾン水からのオゾンガスの遊離がありますので、使用する際には換気を十分に行うことに注意して下さい。
5.2 耐オゾン材料
オゾンは特にゴムを侵すことが知られています。特に天然ゴムは激しく侵しますので、ラテックスの手術用手袋などを本機の近傍に置くことは避けて下さい。その他のゴム類は短期的には使用可能ですが長期的な暴露は避けて下さい。耐オゾン性のあるゴムとしては、シリコンゴム、フッ素系ゴム等があります。
スチロール、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック類は長期的に使用しますと表面が曇るなどの変化が生じます。オゾン水をこれらの容器に貯めるなどは避けるようにして下さい。
本機で生成したオゾン水により、金属(特に鉄系)では錆が出ることがありますので、オゾン水がかかるものはできるだけステンレス製をお使い下さい。また、濡れたまま放置することは避けて下さい。
6.故障時の対応
・適切な通水量なのにオゾン水が出ない
本体の表示を確認して下さい。電源ランプが消えている場合は、ACアダプタのケーブルが緩んだり抜けたりしていないかを確認して下さい。
本体の電源ランプが点灯していてもElectrolyzeランプが点灯しない場合、故障の可能性がありますのでご連絡下さい。
Maintenanceランプが点灯した場合は電解セル等の劣化が予想されますので、ご連絡下さい。
・電源スイッチを入れても点灯しない
ACアダプタのケーブルが適切に接続されているか確認して下さい。適切に接続されていても電源スイッチのランプが点灯しない場合はご連絡下さい。
・異臭がした
直ちにコンセントからコードを抜き、ご連絡下さい。
7.消耗品等
電解溶液がなくなった場合はご連絡下さい。弊社の溶液以外のものを使用しないで下さい。
8. 廃棄する場合
装置内には適切に処理しないと環境を汚染するおそれのある部品があります。装置を廃棄する際にはご相談下さい。
9.連絡先
〒111-0036 東京都台東区松が谷4-28-3 フラットMK 300号
電話番号 03-5830-6922
FAX番号 03-5830-6933